これはその卵を土の中に捨て置き、 これを砂のなかで暖め、
だちょうは威勢よくその翼をふるう。 しかしこれにはきれいな羽と羽毛があるか。
足でつぶされることも、 野の獣に踏まれることも忘れている。
こうして人はその一部をとって、たきぎとし、これをもって身を暖め、またこれを燃やしてパンを焼き、また他の一部を神に造って拝み、刻んだ像に造ってその前にひれ伏す。
その家を離れてさまよう人は、 巣を離れてさまよう鳥のようだ。